メディア掲載

2024.04.20

「血糖値スパイク」とは?

「血糖値スパイク」とは、食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態を指し、「グルコーススパイク」とも呼ばれます。血糖値が乱高下すると、血管が傷つき、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。実際に食後の血糖上昇が心筋梗塞のリスクを高めることが多くの研究で明らかになっています。また、血糖値スパイクが、認知症のリスクを高めたとの報告もあります。
「食べる速度が早い」「炭水化物中心の食事をたくさん食べる」「運動不足」「過度なストレスや睡眠不足」「血縁者に糖尿病の人がいる」などが血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴です。血糖値スパイクを防ぐには、よく噛んでゆっくり食べたり、食べる順番を工夫したりすることが重要です。食物繊維を含むおかずと野菜を最初に食べることで、炭水化物の消化吸収がゆるやかになり、急激な血糖上昇を予防することができます。また、朝食を抜いた状態で昼食を食べると、血糖値が一気に上がるので、欠食は避けましょう。運動も大切です。食後1~2時間後に階段の上り下りやウォーキング程度の運動を行なうと食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることができます。工夫した食事や適度な運動は、どちらも長く続けることが大切です。