ナポレオンは1日3時間、サッチャー元英首相は1日4時間しか寝ていなかったなどの逸話が伝わる一方、最低8時間は寝ないと体調がすぐれない、という人もいます。理想的な睡眠時間はどれぐらいでしょうか。
実はその絶対的な基準はありません。適切な睡眠時間は、個人によってかなり大きな差があります。同じ人でも、山歩きをした日とずっと家でテレワークしていた日では適切な睡眠時間は変わりますし、若いころと高齢になってからでも異なります。つまり理想的な睡眠時間は一律ではなく、同じ人にとっても日々異なります。「自然に眠れて、日中眠くて困ることがない程度の時間」を目安にするのがよいでしょう。
睡眠でまず大事になるのは睡眠時間をきちんと確保することです。日中眠くなることが多かったり、仕事や学校のない休日に朝遅くまで寝てしまっている場合は、日ごろ睡眠時間が足りないというサインです。睡眠不足の蓄積が、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、うつ病などの精神疾患、認知症など、さまざまな疾病の発症リスクを高めることが、各方面の研究結果から明らかになってきております。また、記憶力や感情、パフォーマンスにも大きな影響をもたらします。うまく睡眠不足を解消しながら、体内リズムをコントロールして、生き生きとした毎日を過ごしましょう!
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