メディア掲載

2024.04.15

健康寿命を延ばすための食習慣

日本は世界有数の長寿国です。ところが介護を受けたり病気で寝たきりになったりする高齢者が増え、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年の差があります。10年前後という長い期間日常生活の支援や介護が必要になっている方が多いのです。健康寿命を延ばすためには、まず食生活を見直しましょう。「ある特定の食品や栄養素を摂れば良い」といった決め手はありません。主食・主菜・副菜をきちんと組み合わせた食事をバランスよく、一日2回以上、ほぼ毎日摂るのが理想的です。要介護や寝たきりになる原因はいろいろありますが、最近特に高齢者に増えているのが、筋力低下による「転倒」です。十分な筋肉量を保つためにも、意識して肉や魚をしっかり食べるようにして「筋肉量を維持」することも大切です。また、日本人は食塩摂取量が多い傾向にあります。塩分摂取量が増えると、高血圧による循環器疾患だけでなく胃がんのリスクを高めることがわかっています。醤油や味噌などの味付けをしすぎないように気をつけるとよいでしょう。
そして、何を食べるかだけではなく誰と食べるかも大切です。一人で食事をする(孤食)のではなく、友人や家族と一緒に楽しみながら食事の時間を過ごすことも健康で長生きする秘訣でしょう。